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Oracle TimesTen Cache Connect to Oracle開発者および管理者ガイド
リリース7.0
E05172-01
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SQLとの互換性

この項では、TimesTenとOracleのSQL実装を比較します。TimesTenでサポートされていないか、または別のセマンティクスでサポートされているOracle SQL機能のリストを提供することが目的です。具体的には、Oracle Database 10gリリース2とOracle TimesTen In-Memory Database 7.0.0.0.0を比較します。

スキーマ・オブジェクト

TimesTenでは、Oracleでサポートされているスキーマ・オブジェクトの一部が認識されません。文でこれらのオブジェクトが処理または使用されると、TimesTenは構文エラーを返し、Oracleにその文を渡します。サポートされていないオブジェクトは、次のとおりです。

TimesTenでは、ビューおよびマテリアライズド・ビューがサポートされていますが、Oracleビューをキャッシュすることはできません。ビューおよびマテリアライズド・ビューを含む文は、TimesTenに同じ名前を持つローカル・オブジェクトがない場合、Oracleにパススルーされます。

OracleとTimesTenの表の相違

TimesTenでサポートされないOracle表機能は、次のとおりです。

データ型のサポート

次のOracleデータ型は、TimesTenではサポートされていません。

TIMESTAMP WITH TIME ZONE
TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE
INTERVAL YEAR TO MONTH
INTERVAL DAY TO SECOND
ROWID
UROWID
CLOB
NCLOB
BLOB
BFILE
REF
Any型
XML型
空間型
メディア型

次のTimesTenデータ型は、Oracleではサポートされていません。

TT_TINYINT
TT_SMALLINT
TT_INTEGER
TT_BIGINT
TT_VARBINARY


注意: TimesTen NCHAR/NVARCHAR2データ型はUTF-16としてエンコードされます。Oracle NCHAR/NVARCHR2はUTF-16またはUTF-8のいずれかとしてエンコードされます。

SQL演算子

TimesTenでは、次のOracle演算子および条件がサポートされています。

unary -
+, -, *, /
=, <, >, <=, >=, <>=
| |
IS NULL, IS NOT NULL
LIKE(OracleのLIKE演算子は後続の空白を無視しますが、TimesTenのLIKE演算子は無視しません。)
BETWEEN
IN
NOT IN(リスト)
AND
OR
+(外部結合)
ANY, SOME
ALL(リスト)
EXISTS
UNION
MINUS
INTERSECT

SQL関数

TimesTenでは、次のOracle関数がサポートされています。

AVG
COALESCE
CONCAT
COUNT
DECODE
EXTRACT
INSTR
LENGTH
MAX
MIN
MOD
NUMTOYMINTERVAL
NUMTODSINTERVAL
NVL
RTRIM
SUBSTR
SUM
SYSDATE
TO_DATE
TO_CHAR
TO_NUMBER
TRUNC

SQL式

TimesTenでは、次のOracle式がサポートされています。

SQL副問合せ

TimesTenでは、次のOracle副問合せがサポートされています。

SQL問合せ

TimesTenでは、次のOracle問合せがサポーされています。

Oracleでは、フラッシュバック問合せがサポートされています。フラッシュバック問合せは、前の状態のデータベースに対する問合せ(昨日の時点の表に対する問合せなど)です。TimesTenでは、フラッシュバック問合せはサポートされていません。

INSERT/DELETE/UPDATE文

TimesTenでは、次のOracle DML文がサポートされています。

TimesTenのみのSQLおよび組込みプロシージャ

この項では、OracleではサポートされていないTimesTenのSQL文および組込みプロシージャを示します。PassThrough= 3を設定すると、次の文はOracleに渡され、エラーが発生します。

他のSQLの問題